「部下との人間関係」の悩みを解消するためには
【連載第5回】心を調律して“キレイ”になる~あなたが輝くために~
“自分に従順な人を好む”に対して“人から言われるのが嫌い”など、気質的に真逆な要素があったりしますが、世の中いろいろな人間がいて当然ですし、職場で同僚となることなど日常だったりすると思います。ここをどうやって、譲り合い、落としどころであったり、お互いのいいところを活かしあえるかが大事になってくると思います。
普段はどのように接しているのかを相談者に聞いてみると、最初は優しく教えていたけれど、なかなか思うような成長が見られず、強く言うようになってしまったそうです。
自分はどうしてもイライラしてしまう傾向にあるため、他の部下に任せているけれど、他の部下もお手上げ状態だとか。
自分の価値観が正しいと思うのはある程度は仕方ないのですが、教育に関しては特に”相手の気質や性格を考えながら寄り添い、適切な言葉を選ぶ”これが重要になってくるかと思います。
そして、人それぞれ、”その人にあった表現方法”を変えていく。そうすると穏和していくことがありますし、相手も考えるようになります。難しいスキルであることは十分承知していますが、部下の育成をするとともに円満な人間関係を築くには必要になってくる能力です。
相手の立場や気持ちになって
”なぜ仕事が捗らないか?”
”なぜ学べないのか?”
想像したことはあるか、それを前提に会話をしたことがあるかお客様に聞いてみたところ。悩ましい表情を浮かべ
「うーん…。相手の気持ちはそこまで考えていなかったかもしれません。僕からしたら特に難しいことを注文しているわけではないので…。何で出来ないのか?はずっと考えていましたが部下にやる気がないとしか見えないんですよね…」
とおしゃっり、少し間が空いた後
「だけど、それは言い訳なのかもしれません。相手の事よりも自分の感情を優先させていたのかもしれません。」
さすが大人ですね。きちんと冷静に考えられる方だとよくわかります。
さあ、カードを引いてもらいます。
最初に出たカード
【1枚目は現状】 〜ストレス〜
ピエロがたくさんのタスクを抱え、出来なくて真っ赤な顔をしていますね。
実は完全主義者がこのような状況に陥りやすいんです。理想があっても実際は思い通りになるようにならないこともあるのが現実。分かっていればこうならないのに。ストレスは自分自身で作っているんですよ、というカードになります。
上司の方がまさにこの状況なんでしょう。
【2枚目は問題】 〜比較〜
竹とオークの木のカードですね。
どちらが美しいでしょうか?
どちらが価値があるのでしょうか?
そして一体その価値観はどこから生まれたのでしょうか?
比較は劣等感と優越感をもたらします。
比較をしなければ両方とも生まれないのです。
部下を有能な自分や、他の誰かと比べるから、嫌になってしまうのでしょう。
【3枚目は傾向】 〜スローイングダウン〜
急ぐ必要はありません。
隠れ家を探す必要もなければ感情の水の深みに入る必要もありません。今まで抱いていた期待や理想を一旦手放しなさいというメッセージです。焦らずゆっくりでいいんです。
【4枚目は対応方法】 〜チェンジ〜
人を変えようとするのではなく、あなたが変わりなさい、というカードが出ました。
あなたが変わらないから部下は変わらない。相手を誤解しない気持ちを持つこと、相手を”ダメだ、苦手だ”と思わないこと。ただ、それだけ。シンプルです。
【5枚目は総合的なメッセージ】 〜マスター〜
79枚ある中で一番良いと言われているカードです。
自分自身のマスターになりなさい、眠っている自分を覚醒し、善悪や判断を超えたところで自分自身を見なさい、そしてその心の声を聴いていきなさいという意味です。
ここまでカードを引くと問題は手の焼ける部下の方ではなく、ご自身にもあると気づいたように見えました。怒る上司が悪いのか、怒らせる部下が悪いのか。卵が先か、鶏が先かではありませんがどちらが正しいという答えは出ません。
しかしフラットに考えてみると”理解出来ないのは相手のせい”と思うのはエゴイスティックですよね。
自分にも原因があると考えて、解決策を見つけていく。それが相手を思いやるということにもつながっていきます。
人間関係のトラブルは複雑に見えますが、ほんのちょっとした考え方で改善する可能性が見えていくと分かっていただけたかと思いますがいかがでしょうか?
そんな話をすると納得されたような表情で
「まずは部下のダメなところばかり見るのではなく、良いところも踏まえて平常を保ち相手と話してみようと思います」とおっしゃっていました。
部下のことを考えて、わざわざ占いまでするなんて優しいお方。ちゃんと愛情を持ってらっしゃるんですよね。その気持ちがあれば、きっとうまくいくようになります!
お互いの成長が楽しみですね。応援していますよ!
ではまた次回。